インドネシア スマトラリントン グランブルー

投稿者 :小笠原慶 on

<ストーリー>
純粋なアラビカ種の爽やかな酸味と甘み、そしてクリーンなカップとスマトラの気候風土が醸し出す独特のハーブ感や爽やかな苦みを併せ持つ本当に美味しいスマトラコーヒーを作りたい。 そんな想いを共有したゼファー橋本氏とプロデューサーのカルドン氏が着目したオナンガジャン赤品種(オナンガジャン村で発見されたクラシックスマトラでリベリカ×アラビカの交配種)でした。カルドン氏はこの希少なオナンガジャンを育苗し実際に栽培する現地の小規模農家に配布し続け,その木に赤いリボンを付けてプレミアムな価格で買い取る取組を8年がかりで地道に続けました。 マンデリンで代表されるスマトラ島のコーヒーは、数年前から低迷し続ける生産量に加え、その特殊は買付状況(未乾燥のパーチメントの状態で売買)により大手輸出業者が次々に撤退を余儀なくされています。このコーヒーで生産者達のモチベーションが上がり単一品種化への流れが進み続けることで数年後には必ず安定したシングルオリジンとして買取ることが可能になると信じ、我が子を育てる感覚で大事に伝え広めたいと思って育てられているコーヒーです。

<フレグランス、アロマ>
カカオニブの香り、クローブやナツメグ、ハーブ系スッキリスパイスをブレンドしたような複雑な香りがします。 アロマはキャラメルが強いです。

<抽出後の風味>
カカオニブのような香りが鼻から抜け、チョコレート感の後にすぐスパイシーな力強さのある余韻が残ります。 酸はキレとコクのあるのはスマトラらしい感じですが、とてもクリーンでネガティブさが無いです。 冷めるにつれて、タンニンのような心地よい渋さがでてきます。 液体の質感は中程度のボディ感です。 焙煎でスモーキーにならないビター感を出していて、それが甘さや酸味とバランス良く調和しています。 飲んだ後に、鼻にスースー残るスパイシーさが心地よいです。 生クリーム系のショートケーキ等は勿論、カレーとも相性が良いと思います。 是非このスマトラの味を確かめて欲しいです。

生産地域:フタジュル
標高:1450-1600m
品種:Jember, Onang Ganjang, Ateng, TimTim, Sigarar Utang
選別:トリプルピック(手選別3回)
精製:スマトラ式


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