コンゴ ウォッシュド

投稿者 :小笠原慶 on

コンゴ KIVU3 コパーデ組合 ウォッシュ ローランド・ゴリラ Kasimbi

アフリカコーヒーの美味しさの秘密と言われている大地溝帯(グレートリフトバレー)。その西リフトバレーに位置する産地がコンゴ民主共和国です。近隣国にウガンダがエドワード湖をまたいで位置し、下にはルワンダがあります。私自身コンゴのコーヒーに関しては、そこまで経験がなかったために、品質評価でカッピングした時には感動でした。こんなに豊かな香味なのかと改めてアフリカのポテンシャルのすごさを感じさせてもらいました。香味は「花・紅茶・チェリー・ライム」といった色々なものが口いっぱいに広がり、そして鼻に抜けます。 コパーデ組合は、2014年に設立されました。今では女性1,732 名、男性2,786 名で構成されたこの組合は、それぞれの集落に設置された16のミニウェットミル(小さな加工場)を所有し、 品質向上に取り組んでいます。今までこの地域のコーヒーは、隣のウガンダからバイヤーが訪れ、ウガンダへ運ばれていましたが、その美味しさに気づいた小農家の皆さんが自主的に自分たちのコーヒーを自らの手で最高のものに仕上げようと小さな組合が出来上がり、徐々にその規模を拡大していきました。 今では、ロンドンに拠点を置く「Farm Africa」がEUプロジェクトとしてこのコパーデ組合ともう一つの組合を大きく支援し、コーヒー栽培技術の向上、精選方法技術の向上、環境保全活動のための環境教育とその具体的な活動をしています。環境保全活動は、広大なビルンガ国立公園内のローランドゴリラを含めた野生動物の保護活動を中心とした環境保全をしています。

<ビルンガ国立公園>
ビルンガ国立公園はアフリカの中でもその歴史は古く、1925年に設立されました。マウンテンゴリラの生息地でもあり、絶滅危機にあるローランドゴリラの生息地でもあります。またアフリカゾウ、チンパンジー、ライオン、レイヨウ、そして豊富な種類を野鳥が生息しています。ビルンガ国立公園はコンゴ民主共和国の東側に位置し、その地域は数多くの紛争が起きた地域でもあり、その動乱の中何としてもこの豊かな自然を守り抜こうと地域住民と民間セクター、国際組織が手を取り合い協力体制で活動をしています。その一環で、農業改革プロジェクトを開始し、コーヒーを含めた地域住民の生産量増加やマーケティングを行い、自然とともに生産者の生活向上を果たしています。

◯生産地:北キブ県、エドワード湖、ビルンガ国立公園周辺
◯精製:水洗式
◯標高:1300~2100m
◯品種:ブルーマウンテン、カツアイ、ルモンガボ(現地名,ブルボン)
◯生産者:コパーデ組合 1848名
◯乾燥 :天日乾燥+アフリカンベッド
◯規格:なし
◯サイズ:16up
◯認証:なし
◯クロップ年:2020/2021 ニュークロップ 入港2021年7月
◯栽培 : 混植栽培 栽培期間中農薬化学肥料無使用

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