ラオス バンロンラン

投稿者 :小笠原慶 on

自然豊かな“ロンラン村” のマイクロロット。
ラオス北部ルアンパバーン市街から1時間半ほど車で走ったところにある、ロンラン村。そこでは、約70世帯のモン族の方たちが暮らしています。彼らは、豊かな森を守りながらコーヒーを育て、木々の陰でゆっくり熟した赤い実だけを一つ一つ丁寧に手摘みで収穫しています。坂ノ途中の産地担当が2016年から現地に赴き、専門家と協力しながらコーヒーの品質向上に努めています。生産者さんと時にはぶつかりながらも、 おいしいコーヒーをつくるために試行錯誤を繰り返しています。そんなロン村のコーヒーは、きっと毎年美味しくなっていくはずです。その変化も楽しんでもらえると嬉しいです。クリーンな後味とチョコのような甘みが特徴です。
まずは自分のできることから。美味しさの秘訣は、丁寧な仕事の積み重ね。
サフロンコーヒーの精製場の敷地内には、二世帯の家族が住んでいます。
一世帯は、代表のトッドさん一家。もともとは街中に住んでいたのですが、コーヒーの品質向上のため、もっと豆たちに向き合えるように、奥さんと息子さんと二人の娘さんと一緒に、引っ越しました。
もう一世帯はトンサイさん一家。収穫期にはどうしても夜勤も発生するので、一家で精製場の敷地内のお家に暮らし、お仕事されています。
奥さんのライさんは、生豆の最終選別の基準には特に厳しく、みんなのリーダー的存在。一緒にお手伝いしていた海ノ向こうコーヒーの産地担当も怒られるほどです。


ある日、トンサイさんがバイクで交通事故にあって足を怪我してしまいました。重たいコーヒーを運んだりといったお仕事はしばらくできなり、落ち込んでいました。
手先は不器用で細かい仕事が苦手だと言っていたトンサイさんですが、それでも自分にできることをするのだ!といって、奥さんに怒られながらも丁寧にハンドピックしてくれました。
昨年から、畑に「コーヒーベリーボーラー」と呼ばれる虫の被害が広がっており、例年よりもさらに選別が大変な中なので100%完璧に取り除くことは難しいのですが、農家さんたちだけでなく精製場の皆さんの丁寧な仕事があってスッキリと美味しいコーヒーが出来上がります。
ラオスの森から
現地パートナーのSaffron coffeeは、ルアンパバーンの旧市街にある小さなカフェです。コーヒーチェリーの集荷と精製、輸出の手続きをお願いしています。代表のトッドさんが、ラオスの美しい自然と文化に惚れ込みアメリカからラオスに移り住んで10数年。英語で会話していたのに、熱がこもるとラオス語に切り替わるくらい、すっかりラオスに馴染んでいます。現地スタッフのみなさんもトッドさんの性格がうつってか、コーヒーづくりへの姿勢も人への接し方もとにかく丁寧です。これまでは、徹底的にクリーンカップを追求してこられました。今季からは、発酵方法を15種類試すなど、ロン村のコーヒーの個性をどう引き出すか、に取り組んでいます。
生産地
ラオス北部ルアンパバーン ロンラン村
精製
ウォッシュド 
標高
800~1,400m
品種
カティモール、他

 


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